1)　ZEHとは

新聞・TV・インターネット等様々なメディアで取り上げられているワード、

「ZEH」

何だか強そうなロボットみたいですよね。

どのように読むかご存知ですか？

初めて見た時、私は読めませんでした。

このアルファベット３文字、「ゼッチ」と読みます。

「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略語です。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(以下ZEH)とは、

『住宅の断熱性・気密性を高めて消費エネルギー量を抑え(省エネ)ながら、

太陽光発電などでエネルギーを創り出す(創エネ)ことによって、

年間のエネルギー収支を正味(ネット)ゼロにする家』のことを言います。

資源に限りのある石油や石炭などの第一次エネルギーの消費をできる限り抑え、更に地球環境にも配慮する為に、日本政府はこのZEH基準の住宅の普及を推進しています。

政府はエネルギー計画(令和３年１０月閣議決定)において、

「２０３０年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」とともに、

「２０３０年において新築戸建て住宅の住宅の６割に太陽光発電設備が設置されることを目指す」

とする政策目標を設定しており、地球温暖化対策計画(令和３年１０月閣議決定)においても同様に政策目標を掲げています。

２)　ZEH住宅のメリットとは

出典：経済産業省　環境エネルギー庁　省エネポータルサイト

①　健康で快適な生活

住宅の断熱性が低いと、暑い夏はクーラーの効きが悪く、寒い冬は暖房で部屋を暖めても中々暖まらないですよね。

夏　→　日射の熱を室内に入れない。

冬　→　室内の暖かい熱を外に逃さない。

ことが大切です。

ZEH住宅は高断熱な屋根や壁、床、窓を使用しており、住宅内外の熱の移動が少ないので住宅内の室温を一定に保つことが可能です。

住居内に寒暖差がないと、ヒートショックによる心筋梗塞などの発生を抑えるだけでなく、結露やカビによるアレルギーや寒暖差アレルギーも起こりにくいと思われます。

更に、近年コロナ禍を経験し、私たちは住宅内の換気の重要性に気づきました。

気密性が高いだけでは、今後も形を変えて現れるウイルス等に対応できない為、高性能な換気システムを求める人が増えることは間違いありません。

②光熱費削減 ＝ 家計＆環境に優しい！

今後エネルギー価格の高騰があった場合でも、気密性の高い室内で高性能な省エネ機器を使用し、更に太陽光発電などで創エネをすることで月々の光熱費を安く抑えることが可能です。更に余った電気を売電出来るので、お得です。

★省エネ機器などを使用した取り組み例　

● エアコンを省エネモデル、運転にする。

● 省エネルギーで高性能な換気システムを取り入れる。

● 照明を電力消費が低く長寿命なLED電球にする。

● ガス・電気給湯器を高効率なものにする。

（「エコキュート」「エネファーム」等）

★創エネ機器を使用した取り組み例

● 太陽光発電により蓄電池に電力を貯める。

③　災害への備え

台風や地震などの災害による停電時に、創エネによって蓄えた電力を使う事が出来ますので、非常時への備えとしても活用することが出来るでしょう。

でも、

ZEHの良さは理解できるけど、一般的な住宅と比べて割高だし・・。と、考えてしまいますよね。

３)　補助金制度について

国が認定したZEHビルダーが建築し、交付条件を満たした住宅には、国や自治体の補助金制度がありますので、初期費用の負担を減らすことができます。

補助金額1戸あたり　　定額５５万円　(2022年現在）。更に補助対象として採択されるZEHに蓄電システムを導入する場合は、２万円 /kWh加算されます。

(上限：20万円又は補助対象経費の1/3のいづれか低い額）

４）住まいづくりのこれから

このように経済・環境・健康などあらゆる面で優れたZEH基準の住宅は、住まいづくりにおいて近い将来のスタンダードになることでしょう。

「エネルギーの収支を考える・・・」と聞くと、何だか一見難しい作業のように思いますが、

「ZEH」の考え方は地球規模の取り組みでありながら、

私たちの日々の生活の工夫や心掛けでも行動が出来る、経済的にも環境的にも健康的にも優しい素晴らしい取り組みなのですね。

４）株式会社イソダはZEHビルダーです

大正１３年創業から工務店として地域の皆さまとともに９０有余年の

株式会社イソダはZEHビルダー(2016年登録)です。

弊社モデルハウス「ソーラーサーキットの家　NEXT」は、

外断熱・二重通気工法で、冬は冷気を遮断しながら、室内の暖まった空気を逃しません。

夏は床下の冷気を取り入れ、排熱を良くし自然の通気で住宅を冷まします。

また、ZEHの家に蓄電池をプラス。発電した電気を夜に使った環境に優しい暮らしや非常時の停電への備えも可能です。