1)二拠点生活(デュアルライフ)とは
「二拠点生活」という言葉を聞いたことがありますか?
自宅以外のもう一つの住まい=「セカンドハウス」と言います。
二拠点生活とは、
自宅以外にセカンドハウスを持ち、それぞれの拠点を行き来しながら生活することです。
「平日は、仕事があるので都心の住まいで過ごし、週末は郊外のセカンドハウスで生活したい!」
「職場から近いセカンドハウスで平日を過ごし、週末だけ自宅に戻って生活すると体力的にも楽になる!」
「リモート出勤日」はセカンドハウスで仕事をして、「リアル出勤日」は自宅から職場に通えばいいかな?
など、様々なケースが考えられます。
コロナ禍を経験したことによる近年の「リモートワークやテレワークの普及」で、働き方の自由な選択が可能になり、住む場所を選ぶ際の選択肢が広がりました。
加えて、住まいを複数持って生活する事にメリットを感じる人が増えているのではないでしょうか。
「都心の生活の便利さ」、「日常を離れて過ごす郊外での癒しの時間」、どちらも魅力がありますよね。
二拠点生活をすることで、そのどちらかを選ぶだけではなく、どちらの生活スタイルの希望も叶える事ができるかもしれません。
2)二拠点生活のメリットとは
例えば日常生活を仕事中心の自宅で過ごし、休日は気持ちを切り替えて自然豊かな場所などで過ごす・・・という生活を送ることで、オンとオフが切り替わり、心身ともにリフレッシュすることが出来ます。
また、生活環境を複数持つことで、新たな人間関係を築いたり、今までと違う環境(文化)に触れることが出来ますので、人生経験も豊かになることでしょう。
自治体によっては、「移住支援の制度」を設けている場合があります。空き家の斡旋や補助金の交付、地域住民との交流支援など、現地で受けられるサービス等の情報を集めて活用すると良いでしょう。
3)二拠点生活のデメリットは
一方で、二拠点で生活するには、それなりのデメリットがあります。
当然の事ですが、それぞれの拠点を行き来する為の移動費と時間がかかります。
セカンドハウス所有(賃貸)資金と維持メンテナンス費も大きな出費です。
備品・食料品を含めた生活費や光熱費も通常の2倍かかるでしょう。
どこに2つ目の拠点を持つかは、交通アクセス面や生活しやすさ、コストなど様々な面から比較検討し、決定しましょう。
その土地のイメージや憧れだけで決めてしまうと、実際に生活を始めてみて想定外のトラブルが起こる可能性もあるので、注意が必要です。
4)セカンドハウスと別荘の違い
では、二拠点で過ごす住まい➔「セカンドハウス」と「別荘」の違いは何でしょうか?
自宅以外の住まいという意味では同じように感じてしまいますが、実は法律上は全く異なるものになります。
・セカンドハウス
自宅以外の生活を目的とした住まい (およそ月に1日以上の利用がある)
➔居住用の財産として認められる
・ 別荘
自宅以外の保養を目的とした住まい(年に不定期、数回の利用のみ)
➔居住用の財産として認められない
どちらに位置付けても同じではないかと思いたくなりますね。
しかし、例えば二拠点目の住まいを購入し「セカンドハウス」として認められた場合には、税制上の優遇措置が受けられるのです。(通常4%の不動産取得税が3%に引き下げられる。)
一方で、「別荘」はいわば保養=贅沢品としての不動産所有になる為、不動産取得税や固定資産税の軽減措置を受けることが出来ません。(4%のまま)
5)住民票や住民税はどうする?
住民票
住民票は滞在期間が長い拠点に置くのがよいでしょう。選挙やワクチン接種なども含め、公的サービスを受ける際には住民票が必要です。
住民税
住民税は、住民票のある地方自治体に納めます。地方税法によって標準の税率は決められていますので、地域差はないのが原則ですが、実際には自治体の裁量で変更可能な為、金額の違いについても調べておきましょう。
6)住宅ローン利用時の注意点
税制上で「住まい」と認められるのは1か所だけです。また、住宅ローンを利用できるのはあくまでも本人が居住する住まいの購入時のみになります。二拠点目の住まいの資金計画は、所有・賃貸にするかも含めて、しっかりと検討しましょう。
7)まとめ
日々忙しく、オンオフの切り替えもままならない現代社会おいて、二拠点生活はライフスタイルを豊かにしてくれることでしょう。単身で、夫婦で、家族で、どのような生き方をしていきたいかを良く検討し、しっかりと準備をして、夢のデュアルライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
株式会社イソダは今年創業100年を迎えます。「土地探しから注文住宅の設計・中古住宅のリノベーション、アフターケアリフォーム」までをワンストップで相談できる専門チームが、お客様の快適な住まいづくりの夢を叶えるお手伝いをさせていただきます。住まいに関する事はどんな事でもお気軽にお問い合わせ下さい。
コメントを残す